「あの頃、もっと続けていれば…」
「また弾きたいけど、今さら無理かな…」
かつて手に取ったギターが、部屋の片隅で静かに眠っているあなたへ。 様々な理由で一度はギターから離れてしまったけど、心のどこかで、またあの「ギターを弾きたい!」という小さな火が灯っているはずだ。
大丈夫。ギターは何歳からでも、いつからでも再開できる。
この記事は、そんなあなたの「もう一度」を全力で応援するための、明日からすぐに始められる再入門書です。
やめてしまった原因〜次の一歩を進むための振り返り〜
再スタートを切る前に、少しだけ過去を振り返ろう。なぜ、あんなに楽しかった、あんなにかっこよかったのギターから離れてしまったのか。
「Fの壁」が越えられなかった…
多くの人が最初にぶつかる難関コード。「F」
他にも、指が痛い、思うように音が出ないなど、技術的な課題はつきもの。でも、今はもっと楽な押さえ方や、便利な道具(カポタストなど)もたくさんある。
実は私は、F以外でのコードでつまづいたことがある。でも、コツコツ続けてどのコードもすぐに弾けるようになった。あなたにも必ずできるに違いない。
まずは、楽しさが重要だと思う。これ以降の記事にある、練習用のギターをはじめに練習してほしい。
完璧を目指さず、少しずつ進んでいきましょう。
練習する時間が全然とれなくて…
仕事、学業、家庭…日々の忙しさの中で、練習時間を確保するのは本当に大変だ。
でも、「毎日1時間!」なんて気負う必要はない。1日5分、指慣らしだけでも、触れない日があるよりずっと良い。
義務のようにひたすら続ける1時間より、楽しくやる5分の練習をモットーにギター人生を再開してほしい。
一緒に弾く仲間がいなくて寂しかった…
一人での練習は、モチベーションを保つのが難しい。
わかります。でも、人に聞かせるにははずかしい。このどっち付かずの精神状況ではギターを続けるのが難しい。
しかし、今はSNSやオンラインコミュニティで、同じようにギターを楽しむ仲間を簡単に見つけられる時代。Youtubeを開いてあなたもバンドメンバーの一人です。新しい楽しみ方を見つけてみるのはどうでしょう。
過去の「やめてしまった事実」は、さまざまだが、多くの人が経験したことがあるはずだ。その経験こそが、次にもっと楽しく、長く続けるための大切なヒントだ。
今回は、焦らず、無理せず、自分のペースでギターと向き合ってみませんか?
指一本で弾けるギター二選
「また難しい練習から始めるのはちょっと…」そう感じているあなたも安心してほしい。
まずは「音を出す楽しさ」を思い出すことから始めていきたい。ここでは、指一本でも楽しめる、おすすめの動画を2本紹介する。
一本の指だけでおしゃれさんに!?
まず一本目の動画は、「taroshin」さんのshort動画だ。
まず「taroshin」さんは、ずっと聴いていたいギターと面白さを兼ね備えたようなギタリストである。今回のこの動画は指ひとつだけで、弾きこなすことができるおすすめのものだ。
青と赤の文字で表示された場所を押さえる。あとは右手で弾くだけの優れもの。
まずはこの動画で、ギターの熱を再燃させてほしい。
あの曲が一本の指で!?
次の動画は、「かずき」さんのギター動画だ。
「かずき」さんは、細かな解説とさわやかなギタリストである。邦ロックの曲を多く取り扱っているので、はじめにみるギタリストとして非常におすすめだ。
この動画の中では、十分すぎる解説をしてくれているので、とりあえずみてほしい。
ドロップチューニングやフレットなどわからない単語もあったと思う。以下の記事に、これだけは知っていてほしいという単語をまとめた記事を書いた。詳しくはそちらを読んでほしい。
簡単なコード進行
先ほどの動画でギターに慣れてきたら、いよいよコードに挑戦しよう。
実は、世の中の多くのヒット曲は、いくつかの決まったコード進行(コードの組み合わせ)で作られている。
ここでは、比較的押さえやすく、すぐに「曲っぽい!」と感じられる魔法のようなコード進行をいくつか紹介しようと思う。
魔法のコード紹介
C → G → Am → Em
まずは、カノン進行という異名を持つ有名なコード進行だ。
誰もが知るクラシックの名曲である「カノン」で使用されているコードがこのコードである。
実は正確には、「C → G → Am → Em → F → C → F → G」である。しかし、Fコードは難易度が高すぎる。そのため省略しているが、できれば正確なものを習得してほしい。
使用されている曲として、スピッツのチェリー、あいみょんのマリーゴールドなどの有名曲がある。
F → G → Em → Am
王道進行とも呼ばれる、まさにさまざまな曲で使われているコード進行である。
J-POPでよく使われているコード進行。とりあえずおしゃれなものである。
使用されている曲として、anoちゃんのちゅ、多様性、あいみょんの君はロックを聞かないなどの有名曲がある。
Am → F → G → C
カノン、王道進行と並ぶ超定番のコード進行。とりあえずかっこいい。
小室進行と呼ばれるコード進行である。名前の通り小室哲哉が愛用しているコード進行。
使用されている曲として、King Gnuの白日、米津玄師のLOSERなどの有名曲がある。
今回急に色々なコードが出てきたと思う。そんなあなたに必須コードをまとめた記事を以下の記事にまとめました。ぜひ参考にしてほしい。
ここまでやり遂げたあなたへ
ここまでこの記事を読み進めてくれたあなたは、もう「ギターをやめてしまった人」ではない。再びギターと向き合い、新たな一歩を踏み出そうとしている「チャレンジャー」。
その気持ちと行動力は、本当に素晴らしいことです。
忘れていた指の感覚、弦の振動、そして自分で音楽を奏でる喜び。それらが、あなたの日常に新たな彩りや潤いをもたらしてくれると思う。
難しく考えず、完璧を目指さず、ただ純粋に「楽しい」と思える瞬間を大切にしてほしい。
さあ、明日と言わず、今日この後からでも構いません。 そっとギターケースを開けて、まずは弦を一本、優しく弾いてみてください。
あなたの新たなギターライフの始まりを、心から応援しています!
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